離島医療視察ツアーと離島医療実習

鹿児島の看護師求人ガイド~離島医療の現状~

看護師求人から離島医療の解説まで~鹿児島のすべてがここにある!

こちらでは鹿児島県が行っている離島医療や看護師育成のための方策について紹介しています。

離島医療実習の特徴を紹介!

離島医療を考える上でまず優先しなければならないのは、やはり人材確保。

離島医療の人材医師も看護師もどちらも大切ですが、まずは医師を確保しないとまったく話が進みません。診療所という看板を掲げた建物をつくっても、看護師が何人集まっても、医師がいないことには医療を提供することは出来ないからです。

また、医療の質を上げるためには看護師の人数充足が必須ですが、多くの地域で看護師の人数は医師の数と比例する傾向があることが分かっています。看護師の人数を揃えるためにも、看護師の業務が過酷にならないだけの充分な医師数が必要なのです。

鹿児島県の離島における医師確保政策には、どのようなものがあるのでしょうか?

鹿児島県の離島医療視察ツアー

鹿児島県内のへき地、離島で勤務することを考えている医師を対象として、離島診療所やへき地医療拠点病院を視察するツアーを開催しています。特に対象の医療機関やツアーの開催期間が一律に定まっているわけではなく、参加希望者と相談の上で決定することになっているとのこと。

ただし、対象となるのは現在、鹿児島県外に居住している医師のみ。鹿児島県が支援する費用は、2泊3日程度を限度とする旅費で、医師本人だけでなく本人を含めて4名の家族を鹿児島県に同伴することが認められます。

離島視察ツアー行程の一例

  • ▶初日:鹿児島空港→いちき串木野市串木野港→薩摩川内市長浜港→甑島内宿泊
  • ▶2日目:下甑長浜診療所を視察→長浜港→鹿児島本港→種子島西之表港→西之表市内宿泊
  • ▶最終日:種子島病院を視察→種子島宇宙センターなどを観光→種子島空港→鹿児島空港

上記はあくまで一例ですが、参加を検討している医師の方がいらっしゃれば、鹿児島県保健福祉部地域医療整備課医師確保対策係(099-286-2653)まで問い合わせることをオススメします。

夏期離島医療実習コース

夏期離島医療実習コース2012年の2月29日から8月5日にかけて、鹿児島大学の医歯学総合研究科離島僻地医療人育成センターでは夏期離島医療実習コースという実習を開催しました。今までに鹿児島大が行ってきた実習を、他大学の医学生にも体験してもらおうという趣旨であり、対象は鹿児島大以外に通う医大生となります。

2008年に始まったコースで、去年で4回目。2013年度の開催情報はまだ出ていませんが、恐らく毎年開催されるものと考えて問題ないでしょう。

コースは4つに分かれており、世論島コース、沖永良部島コース、徳之島コース、奄美大島コースとなっています。それぞれの医療機関で実習を行い、最後に奄美大島に集まって発表会を行うというもの。離島医療の現場を知り、離島医療システムの全容および離島における医師の役割を理解することが主目的です。

興味がおありの方は鹿児島大学の離島僻地医療人育成センターの公式サイトを確認しておくと良いでしょう。