へき地医療に貢献できる人材育成

鹿児島の看護師求人ガイド~離島医療の現状~

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こちらでは鹿児島で行われているへき地医療に貢献できる人材育成への取り組みについてご紹介します。

鹿児島大医学部のへき地医療人材育成システム

鹿児島大学医学部では“へき地医療人材育成シンポジウム”といった離島&僻地の医療を改善するための取り組みが多く行われています。離島数が全国2位、離島に住んでいる人口が国内トップの鹿児島では、やはり離島の医療が何より重要な課題なのです。

へき地医療人材育成シンポジウムこういった取り組みの一環として、鹿児島大学では2005年から、医学部医学科の学生に離島での実習を義務化しています。その中から実際に離島医療へと進む学生が現れれば、将来的な離島医療の質の向上に繋がっていくわけですね。

人間は未知の場所へ行くことに不安を感じるものですから、医大生のうちに実習をしておくことで、離島医療を選ぶ人材は増えているはず。実際に人材確保が進むまでには時間はかかるものの最も確実な方法といえるでしょう。

鹿児島大のシンポジウムにはDr.コトーも参加!?

鹿児島大学が離島医療、へき地医療改善のために開催したパネルディスカッションには下甑島手打診療所の瀬戸上健二郎医師が参加したこともありました。この瀬戸上医師は、あのDr.コトー診療所のDr.コトーを描く上でモデルになったとされる人物。離島医療に30年以上も関わり続けた方で、島民から厚い信頼を寄せられているのです。

瀬戸上医師は「離島だからといって医療のレベルを落として良いわけではなく、患者側はプライマリ・ケアだけに留まらない、より高度な医療を求めている」と現状の課題を指摘していました。

自治医科大学が進めてきたへき地医療対策は、あくまで1次医療のための診療所医師育成に過ぎません。今後は、2次医療までを離島で完結できるようにすることが新しい課題として掲げられるべきなのです。

離島医療を志す学生の声

鹿児島大医学部鹿児島大医学部3年の参加者は「離島医療に興味を持ち、へき地医療に携わる人材になりたいと考えている人が多くいる」とした上で「支援体制をもっと拡大して、離島医療に携わる人材になろうという学生をもっと後押ししてほしい」と訴えていました。

医学生の中には、確実に離島や医療僻地で地域医療のために尽力したいという意識を持った方がいます。こういった貴重な人材を生かせるかどうかで、10年後20年後の離島医療は大きく変わってくるでしょう。

医師だけでなく看護師にしても同じです。離島で看護師になってみたいという気持ちが少しでもあるなら、1度は離島応援ナースなどの制度を用いて離島に来て頂きたいと思います。